引越しは自分でできる?業者との費用比較と準備・運び方を解説

公開日: カテゴリー:引越し準備単身・一人暮らし
引越しは自分でできる?業者との費用比較と準備・運び方を解説

荷物が少なく、移動距離が近いうえに、手伝ってくれる人を確保できる場合は、自分で引越しできる可能性があります。

一方で、大型家具や家電が多い場合、長距離を移動する場合、協力者がいない場合は、無理に自分で運ぶよりも引越し業者へ依頼したほうが安全ですよ。

自力引越しは費用を抑えやすい方法ですが、レンタカー代やガソリン代、梱包資材費、協力者へのお礼などを合計すると、業者との費用差が小さくなることもあります。

そのため、最初から自力と決めつけず、自分でかかる費用と業者の見積もり額を比べてから判断することが大切です。

また、段ボールなどの運びやすい荷物は自分で運び、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電だけを業者へ任せる方法もあります。

この記事では、自力引越しに向いている条件、自力・部分依頼・業者の選び方、費用の比較方法、必要な準備、荷造りや積み込みの手順を順番に解説しますね。

引越し見積もりが
最大40%安くなる!
数十社からの電話ラッシュなし
見積もり結果をメールでまとめて比較
やりとりするのは最大3社のみ
\ 60秒でかんたん入力! /
無料 一番安い見積もりをチェック

自分で引越しできるかは「荷物・距離・協力者」で判断する

自分で引越しできるかは「荷物・距離・協力者」で判断する

自分で引越しできるかどうかは、主に「荷物の量」「移動距離」「手伝ってくれる人の有無」の3つで判断できます。

荷物が少なく、近距離で、協力者を確保できる場合は、自力引越しが現実的です。

一方、大型家具・家電が多い場合や、長距離の移動になる場合は、無理に自分で運ぶよりも引越し業者へ依頼したほうが安全です。

まずは、次の表で自分の状況に近いものを確認してみましょう。

状況別の判断表

荷物の量移動距離協力者判断の目安
段ボール中心で少ない近距離いる自力引越しを検討できる
段ボール中心で少ない近距離いない単身向けプランとの比較がおすすめ
荷物は少ないが、大型家電がある近距離いる家電だけ業者へ依頼する方法も検討
荷物が多い問わない問わない引越し業者への依頼がおすすめ
荷物は少ない長距離いるレンタカー代や高速代を含めて業者と比較
大型家具・家電が複数ある問わないいない引越し業者への依頼がおすすめ

3つの条件がすべて自力向きであれば、自分で引越しできる可能性は高いでしょう。

反対に、条件が1つでも合わない場合は、すぐに自力引越しをあきらめる必要はありませんが、レンタカーを予約する前に業者の料金も確認しておくと安心です。

自力でかかる費用と業者の見積もり額の差が小さければ、運搬の手間や破損のリスクまで含めて業者へ任せたほうが負担をおさえられる場合があります。

自力引越しに向いている人

次の条件に多く当てはまる人は、自力引越しを考えてみるといいでしょう。

  • 荷物がワンボックスカー1台程度に収まる
  • 移動距離が近い
  • 当日手伝ってくれる人を1人以上確保できる
  • 冷蔵庫や洗濯機などの大型家電が少ない
  • 旧居と新居の両方に荷物を運びやすい経路がある
  • レンタカーを安全に運転できる
  • 荷造りや運搬に使える時間を確保できる

特に判断しやすいのは、実家から一人暮らしを始める場合や、家具・家電が備え付けられた住居へ近距離で移る場合です。

段ボールや衣類など、自分で持ち運べる荷物が中心であれば、レンタカーや自家用車を使って運べる可能性があります。

引越し業者へ依頼したほうがよい人

次のいずれかに当てはまる場合は、引越し業者への依頼を優先して考えてみましょう。

  • 冷蔵庫・洗濯機・ベッド・大型ソファなどが複数ある
  • 1人では持ち上げられない荷物がある
  • 手伝いを頼める人がいない
  • エレベーターのない建物で階段作業が必要
  • 旧居または新居の通路や玄関が狭い
  • 長距離の移動や高速道路の運転が必要
  • 荷造りや運搬に使える時間が少ない
  • 家財や建物を傷つけることに不安がある

大型家具や家電の運搬では、荷物の破損だけでなく、壁や床を傷つけたり、作業中にけがをしたりする可能性があります。

特に冷蔵庫やドラム式洗濯機は重量があり、運搬前の処理や車に乗せる際にも注意が必要です。

小さな荷物は自分で運び、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電だけを業者へ依頼する方法もあります。

「すべて自分で運ぶか、すべて業者へ任せるか」の二択にせず、自分で安全に運べる荷物と、引越し業者へ任せる荷物を分けて考えましょう。

判断に迷う場合は、まず自力でかかるレンタカー代・ガソリン代・資材費・協力者へのお礼を計算し、同じ条件で引越し業者の見積もりを取って比較するのがおすすめです。

レンタカーを予約する前に、業者料金を確認しておこう

上の表で「自力引越しを検討できる」に当てはまった場合でも、レンタカーを予約する前に、一度業者の料金を確認しておくことをおすすめします。

想像より業者料金が安ければ、無理に自力で進める必要がなくなります。

「HALESEE(ハレシー)引越し見積もり」なら、引越し情報を1回入力するだけで複数の引越し業者に一括で見積もりを依頼できます。

レンタカーの予約と同時進行で、業者側の料金も並行して確認できます。

  • 数十社からの電話ラッシュなし
  • 各社の見積もり結果はメールで届く
  • やりとりするのは最大3社のみ

自力・部分依頼・業者のどれを選ぶべき?

自力・部分依頼・業者のどれを選ぶべき?

引越しの方法は、「すべて自分で運ぶ」か「すべて引越し業者へ任せる」かの二択ではありません。

段ボールなどの運びやすい荷物は自分で運び、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電だけを業者へ任せる方法もあります。

まずは、それぞれの違いを確認してみましょう。

引越し方法向いている人費用手間・負担
すべて自分で運ぶ荷物が少なく、近距離で、協力者がいる人抑えやすい大きい
大型家具・家電だけ依頼する小さな荷物は運べるものの、重い荷物の運搬に不安がある人依頼する荷物による一部を減らせる
すべて業者へ依頼する荷物が多い人、長距離の人、協力者がいない人比較的高くなりやすい小さい

費用だけで決めるのではなく、荷物を安全に運べるか、準備や運搬に使える時間があるかも含めて選ぶことが大切です。

すべて自分で運ぶ

荷物が少なく、近距離の引越しであれば、レンタカーや自家用車を使ってすべて自分で運ぶ方法があります。

特に、荷物が段ボール中心で、大型家具や家電がほとんどない場合は、自力でも進めやすいでしょう。

すべて自分で運ぶ方法には、次のようなメリットがあります。

  • 引越し業者へ支払う料金を抑えやすい
  • 自分の都合に合わせて作業できる
  • 荷物が少なければ短時間で終えられることがある

一方で、レンタカーや梱包資材の手配、荷造り、積み込み、運転、搬入まで、すべて自分たちで行う必要があります。

荷物が車に収まらず何度も往復した場合は、想定していたよりも時間やガソリン代がかかることもあります。

冷蔵庫や洗濯機などを無理に運ぶと、家電の故障や建物の傷、けがにつながる可能性もあります。

「持ち上げられるか」だけでなく、「階段や狭い通路を通って安全に運べるか」まで考えて判断しましょう。

大型家具・家電だけ依頼する

段ボールや衣類は自分で運べても、冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファなどを運ぶのは難しいことがあります。

そのような場合は、大型家具や家電だけを引越し業者へ依頼し、そのほかの荷物を自分で運ぶ方法があります。

例えば、次のように分けることができます。

自分で運ぶ荷物業者へ依頼する荷物
衣類冷蔵庫
本や日用品洗濯機
小型家電ベッド
食器ソファ
持ち運べる段ボールタンスなどの大型家具

重い荷物だけを任せられるため、すべて自分で運ぶよりも身体的な負担や破損のリスクを減らせます。

引越し業者のほか、大型家具・家電の配送サービスや軽貨物業者などが候補になります。

「小さな荷物は自分で運べそうだけれど、大型家電まで運ぶのは不安」という人には、検討しやすい方法です。

関連記事:引越し時の家電はどうする?運搬・買い替え判断、費用を抑えて安全に運ぶ方法

関連記事:引越しで洗濯機はどうする?水抜き・運搬・設置の不安を一気に解決!

関連記事:冷蔵庫だけの引越し料金はいくら?依頼先別の相場と安くする方法

すべて業者へ依頼する

荷物が多い場合や長距離の引越し、手伝ってくれる人を確保できない場合は、引越し業者へすべて任せる方法が安心です。

大型家具・家電の搬出入に加えて、車両の手配や荷物の積み込み、建物の養生なども任せられます。

次のような人は、すべて業者へ依頼する方法が向いています。

  • 冷蔵庫や洗濯機などの大型家電が複数ある
  • ベッドやソファなどの大型家具がある
  • エレベーターのない建物で階段作業が必要
  • 旧居や新居の通路が狭い
  • 長距離を移動する
  • 手伝いを頼める人がいない
  • 引越し準備や運搬に使える時間が少ない

業者へ依頼すると自力より料金が高くなる場合がありますが、レンタカーの手配や重い荷物の運搬にかかる負担を減らせます。

自力引越しとの差額が小さければ、必要な時間や安全面まで考えると、業者へ任せたほうが負担をおさえられることもあります。

どの方法にするか迷ったときは、まず自力でかかる費用を計算し、部分依頼と引越し業者の料金を同じ条件で比較してみましょう。

自分で引越しする場合の費用と業者料金を比較する

自分で引越しする場合の費用と業者料金を比較する

自分で引越しをすれば、必ず業者より安くなるとは限りません。

自力引越しでは業者へ支払う作業料金はかかりませんが、レンタカー代やガソリン代、梱包資材費、協力者へのお礼などが必要です。

移動距離が長い場合や荷物を1回で運びきれない場合は、高速道路料金やレンタカーの延長料金が加わることもあります。

自力でかかる費用をすべて計算したうえで、同じ条件の業者料金と比較してみましょう。

自力でかかる費用

単身・近距離で、荷物が車1台に収まる場合は、自力引越しの費用をおさえやすくなります。

ただし、実際の金額は、借りる車種や利用時間、移動距離、協力者の人数によって変わります。

自力引越しで必要になる主な費用は次のとおりです。

費用項目金額の目安確認しておきたいこと
レンタカー代5,000〜15,000円程度車種・利用時間・時期によって変わる
免責補償などのオプション利用するプランによる基本料金に含まれているか確認する
ガソリン代移動距離と車種による往復回数も含めて計算する
高速道路・有料道路料金利用区間による長距離の場合は往復分を確認する
駐車料金駐車場所と利用時間による旧居と新居の両方で必要か確認する
梱包・養生資材費0〜数千円程度段ボール・テープ・緩衝材などを含む
台車・固定ベルトなどの道具代用意する道具によるレンタカー店で借りられる場合もある
協力者へのお礼1人あたり3,000〜10,000円程度飲み物や食事代も考えておく
家具・家電の部分依頼費依頼内容による大型家電だけ任せる場合に必要

例えば、近距離の単身引越しで、ワンボックスカーを1日借り、協力者1人に手伝ってもらう場合を考えてみましょう。

費用項目計算例
レンタカー代10,000円
ガソリン代1,000円
梱包・養生資材費2,000円
協力者へのお礼3,000円
合計16,000円

この例では合計16,000円ですが、実際にはレンタカーの補償、駐車料金、有料道路料金などが加わる場合があります。

また、レンタカー料金は時期や車種によって5,000〜15,000円程度となります。

参考:ニッポンレンタカー

また、荷物が車に収まらず複数回往復したり、返却時間を過ぎたりすると、当初の想定より費用が高くなる可能性があります。

自力費用の計算表

自力引越しの費用を計算するときは、次の表に自分の条件を当てはめてみてください。

見積もりに含まれていない費用がないか、一つずつ確認することが大切です。

確認する費用自分の見積もり
レンタカー基本料金    円
免責補償・オプション料金    円
ガソリン代    円
高速道路・有料道路料金    円
駐車料金    円
段ボール・テープなどの梱包資材費    円
養生シート・毛布などの養生資材費    円
台車・ロープ・固定ベルトなどの道具代    円
協力者へのお礼・飲食代    円
家具・家電の部分依頼費    円
レンタカーの延長・追加往復に備えた予備費    円
合計    円

合計額を出したら、同じ引越し日・荷物量・移動距離で業者へ依頼した場合の料金と比べてみましょう。

業者料金は時期や条件によって変わるため、一般的な相場だけで判断せず、自分の条件で見積もりを取ると比較しやすくなります。

特に3月・4月の繁忙期は業者料金が高くなりやすいため、自力との費用差が大きくなることがあります。

一方、通常期や荷物の少ない単身引越しでは、自力費用との差が思ったほど大きくならない場合もあります。

自分の条件での業者料金を、今すぐ確認する方法

「HALESEE(ハレシー)引越し見積もり」なら、引越し情報を1回入力するだけで複数の引越し業者に一括で見積もりを依頼できます。

先ほど計算した自力費用の合計額と、実際の業者料金を並べて比較できます。

  • 数十社からの電話ラッシュなし
  • 各社の見積もり結果はメールで届く(自力費用との差額をそのまま比較できる)
  • やりとりするのは最大3社のみ

自力費用と業者料金の差額が小さければ、時間や安全面まで含めて業者へ任せたほうが負担を抑えられることもあります。

業者との差額だけで決めない理由

自力と業者を比較するときは、金額の差だけでなく、必要な時間や作業の負担も含めて考えましょう。

自力引越しでは、次の作業を自分たちで行います。

  • レンタカーを予約して受け取る
  • 梱包・養生資材を用意する
  • 荷造りをする
  • 家具や家電を搬出する
  • 車へ荷物を積み込んで固定する
  • 新居まで運転する
  • 荷物を搬入する
  • レンタカーを給油して返却する
  • 使用した資材を片付ける

業者へ依頼すれば、車両の手配や大型家具・家電の搬出入、荷物の積み込み、建物の養生などを任せられます。

例えば、自力費用が20,000円、業者料金が30,000円だった場合、差額は10,000円です。

この10,000円を節約するために何時間の準備と作業が必要になるか、重い荷物を安全に運べるかまで考えると、自分に合う方法を判断しやすくなります。

また、自力引越しで家財や建物を傷つけた場合は、修理や買い替えの費用を自分で負担することになります。

次のような場合は、費用差があっても業者への依頼を検討したほうがよいでしょう。

  • 自分たちでは安全に運べない家具や家電がある
  • 階段や狭い通路での搬出入が必要
  • 長距離を運転する必要がある
  • 荷造りや運搬に使える時間が少ない
  • 荷物が車1台に収まるかわからない
  • 家財や建物の破損が心配
  • 手伝ってくれる人を確保できない

反対に、荷物が段ボール中心で、近距離を1回で運べる場合は、自力引越しによって費用を抑えられる可能性があります。

迷ったときは、自力費用を計算してから業者の見積もりを取り、「差額」「作業時間」「安全性」の3つを比べて決めましょう。

自分で引越しすると決めたら手配するもの

自分で引越しすると決めたら手配するもの

自分で引越しすると決めたら、最初に「車」「協力者」「梱包・養生資材」の3つを手配しましょう。

レンタカーや協力者を確保できなければ、予定していた日に荷物を運べなくなるため、引越し日が決まった段階で早めに動くことが大切です。

まずは、準備するものと手配時期の目安を確認しましょう。

手配・確認するもの時期の目安確認するポイント
レンタカー引越し日が決まったら早めに車種・利用時間・返却場所・補償内容
協力者引越し日が決まったら早めに人数・集合時間・担当する作業
段ボールなどの梱包資材2〜3週間前まで荷物量に対して不足しないか
養生資材・運搬道具1週間前まで旧居と新居の両方で使える量があるか
管理会社への連絡引越し日が決まったら早めに作業可能な時間・養生・エレベーターの利用方法
駐車場所1週間前まで車を安全に停められる場所があるか
当日の天気1週間前から前日まで雨天時の延期や防水対策が必要か

レンタカーと協力者を確保する

自力引越しでは、荷物を運ぶ車と、作業を手伝ってくれる人を最初に確保しましょう。

特に3月・4月の繁忙期や土日・祝日は、軽トラックやワンボックスカーの予約が埋まりやすいため、引越し日が決まったら早めに空き状況を確認しましょう。

レンタカーを選ぶときは、料金だけでなく、荷物が1回で収まるかどうかも確認する必要があります。

予約前に、次の項目を確認しておくと安心です。

  • 荷物量に合った車種か
  • 利用時間内に搬出・移動・搬入を終えられるか
  • 出発店舗と返却店舗はどこか
  • 予定時間を超えた場合の延長料金はいくらか
  • 免責補償などの補償内容はどうなっているか
  • 台車・ロープ・固定ベルトなどを借りられるか

協力者が決まったら、集合時間や作業内容を事前に共有しておきます。

当日に初めて役割を決めると作業が止まりやすいため、「荷物を運ぶ人」「車へ積む人」「室内で荷物を受け取る人」など、大まかな分担を決めておくとスムーズです。

飲み物や軽食、作業後のお礼についても、忘れずに準備しておきましょう。

梱包・養生資材を用意する

荷物を安全に運ぶためには、段ボールだけでなく、家財や建物を守るための資材も必要です。

主に必要となるものは次のとおりです。

用意するもの主な用途
段ボール衣類・本・食器・日用品などを梱包する
ガムテープ段ボールを組み立てて封をする
油性マジック荷物の中身や運び先の部屋を書く
気泡緩衝材食器・小型家電などの割れやすい物を包む
新聞紙・タオル箱の隙間を埋めて荷物の動きを防ぐ
毛布家具や家電を包み、傷や衝撃を防ぐ
養生テープ壁・床・ドア枠を保護する資材を固定する
養生シート床の傷や汚れを防ぐ
台車段ボールや重い荷物をまとめて運ぶ
ロープ・固定ベルト車内で荷物が動かないように固定する
軍手・滑り止め付き手袋荷物を持つときの滑りやけがを防ぐ

段ボールには、中身だけでなく「キッチン」「寝室」など、搬入先の部屋も書いておきましょう。

新居でどこへ運べばよいかが分かりやすくなり、荷解きの負担も減らせます。

家具や家電を運ぶ場合は、毛布や気泡緩衝材で角や表面を保護します。

旧居と新居の床・壁・ドア枠にも養生が必要になるため、両方で使える量を用意しておきましょう。

管理会社と駐車場所を確認する

マンションやアパートでは、引越し作業の時間や搬出入の方法が決められていることがあります。

自分で運ぶ場合でも、引越し日が決まったら旧居と新居の管理会社へ連絡しましょう。

主に確認しておきたい項目は次のとおりです。

  • 自力での引越し作業が可能か
  • 搬出入できる曜日や時間帯が決まっているか
  • エレベーターの予約が必要か
  • 共用部分に指定された養生方法があるか
  • 荷物の搬出入口が決められているか
  • 作業車を停められる場所があるか
  • 近隣住民への事前連絡が必要か

特にエレベーターは、ほかの入居者や別の引越し作業と重ならないよう、事前予約が必要な場合があります。

当日になって利用できないと、階段での運搬や作業時間の変更が必要になるため、早めに確認しておきましょう。

旧居と新居の近くに、レンタカーを安全に停められる場所があるかも確認してください。

駐車場所から建物まで距離がある場合は、台車を用意しておくと荷物を運びやすくなります。

雨天時の対応も決めておく

自力引越しでは、雨が降った場合の対応も自分たちで判断しなければなりません。

引越し日の1週間ほど前から天気予報を確認し、雨の可能性がある場合は、延期するか予定どおり行うかを事前に決めておきましょう。

予定どおり行う場合は、次のものを用意しておくと安心です。

  • 荷物を覆う大きめのビニール袋や防水シート
  • 家具や家電を包む毛布とビニール
  • 濡れた荷物を拭くタオル
  • 滑りにくい靴や手袋
  • 車内や室内へ敷く防水シート
  • 濡れた床をこまめに拭く雑巾

雨の日は床や階段が滑りやすくなり、荷物の落下や転倒につながることがあります。

大型家具や家電を運ぶのが危険だと感じた場合は、無理に作業を続けず、日程の変更や業者への部分依頼も検討しましょう。

荷造りから車への積み込みまでの手順

荷造りから車への積み込みまでの手順

自分で引越しをする場合は、荷物を手当たり次第に梱包するのではなく、「荷造り」「搬出」「積み込み」の順番をあらかじめ決めておくことが大切です。

引越し当日にまだ荷造りが終わっていないと、レンタカーの返却時間に間に合わなかったり、協力者を待たせたりする原因になります。

まずは、全体の流れを確認しておきましょう。

手順やることポイント
1荷物を整理する運ぶ物・処分する物・自分で運ばない物に分ける
2使用頻度の低い物から梱包する季節外の衣類や本などから始める
3段ボールに中身と運び先を書く新居で置く部屋まで記載する
4家具や家電を保護する毛布や緩衝材で傷を防ぐ
5搬出経路を養生する床・壁・ドア枠などを保護する
6重い荷物から車へ積む車内の下側に置き、重量が偏らないようにする
7荷物を固定するベルトやロープを使って荷崩れを防ぐ
8発車前に最終確認するドアを開けても荷物が崩れないか確認する

使用頻度の低い物から梱包する

荷造りは、引越し当日まで使わない物から始めると、普段の生活を続けながら進められます。

季節外の衣類、本、思い出の品、予備の日用品などは、引越しの2週間ほど前から梱包できます。

食器や調理器具、普段使っている衣類などは1週間前から少しずつ減らし、毎日使う物は前日または当日の朝にまとめましょう。

荷造りする時期主な荷物
2週間ほど前から季節外の衣類・本・思い出の品・予備の日用品
1週間ほど前から使用頻度の低い食器・小型家電・衣類
前日まですぐに使わない日用品・寝具・調理器具
当日の朝洗面用具・充電器・最低限の着替えなど

段ボールには「中に何が入っているか」と「新居のどの部屋へ運ぶか」を書いておきます。

例えば、「食器/キッチン」「衣類/寝室」のように記載すると、搬入後に置き場所を迷いにくくなります。

割れ物が入っている箱には「ワレモノ」、上に物を載せたくない箱には「上積み禁止」と分かりやすく書いておきましょう。

本や食器などの重い物は小さな段ボールへ入れ、衣類やタオルなどの軽い物は大きな段ボールへ入れると運びやすくなります。

一つの箱へ詰め込みすぎず、自分や協力者が無理なく持てる重さに収めてください。

引越し後すぐに使う物は、ほかの荷物と分けて「すぐ使う箱」にまとめておくと便利です。

「すぐ使う箱」には、次のような物を入れておきましょう。

  • トイレットペーパー
  • タオル
  • 洗面用具
  • 充電器
  • ハサミやカッター
  • ごみ袋
  • 最低限の着替え
  • 常備薬
  • 掃除用品

この箱は車の奥ではなく、到着後すぐに取り出せる場所へ積みます。

重い物を下にして積む

車へ荷物を積むときは、重い物を下に置き、その上に軽い物を重ねるのが基本です。

軽い箱の上に重い荷物を載せると、走行中に段ボールがつぶれ、荷崩れや破損につながることがあります。

最初に大型家具や家電、重い段ボールを積み、その後に軽い段ボールや布団などを積みましょう。

積み込む順番主な荷物
最初に積む大型家具・家電・本や食器が入った重い段ボール
次に積む衣類や日用品が入った段ボール
最後に積む布団・クッション・「すぐ使う箱」など

背の高い家具や家電は、走行中に倒れない位置へ置き、ほかの荷物と固定します。

家具や家電の間に隙間がある場合は、毛布やクッションなどを挟むと、走行中の揺れや接触を抑えやすくなります。

車両ごとに積載できる重さや荷室の寸法が異なるため、荷物を積む前にレンタカー会社や車両の表示を確認してください。

荷物をベルトで固定する

荷物を積み終えたら、固定ベルトやロープを使って、走行中に動かないように固定します。

荷室の中に隙間があると、発進・停止・カーブのたびに荷物が動き、家具や家電が倒れることがあります。

特に背の高い家具や家電、積み重ねた段ボールは、車両の固定箇所を使ってしっかり留めましょう。

積み込みが終わったら、次の項目を確認してください。

  • 荷物を手で押しても大きく動かないか
  • 背の高い家具や家電が固定されているか
  • 重い物が軽い段ボールの上に載っていないか
  • 荷物が片側に偏っていないか
  • 運転席から後方を確認できる状態か
  • ドアを開けたときに荷物が落ちてこないか
  • 車両の積載可能な重さを超えていないか

走り始めてから異音や荷物の動きを感じた場合は、安全な場所へ停車して固定状態を確認しましょう。

冷蔵庫・洗濯機・大型家具を運ぶときの注意点

冷蔵庫・洗濯機・大型家具を運ぶときの注意点

冷蔵庫や洗濯機、大型家具は、段ボールと同じ方法では運べません。

重量があるだけでなく、運搬前の準備や運ぶ向きが製品ごとに決められている場合があります。

まず取扱説明書やメーカーの公式情報を確認し、自分たちで安全に運べるかを判断しましょう。

無理に運ぶと、家電の故障、建物の傷、転倒やけがにつながる可能性があります。

冷蔵庫は取扱説明書に従って準備する

冷蔵庫を運ぶ場合は、庫内の食品をすべて取り出し、運搬前に電源を切って霜取りと水抜きを行います。

電源を切る時期や水抜きの方法は製品によって異なるため、引越し日の数日前までに取扱説明書を確認しておきましょう。

一般的には、次のような準備が必要になります。

  • 庫内の食品を減らしておく
  • 製氷機の氷や給水タンクの水を取り除く
  • 指定された時期に電源を切る
  • 霜取りと水抜きを行う
  • 庫内や蒸発皿に残った水を拭き取る
  • 棚やケースなどの外れやすい部品を固定する
  • 電源コードと扉を固定する
  • 毛布や保護材で本体を包む

車両で運搬するときは、冷蔵庫を立てた状態で積むのが基本です。

搬出入の際に一時的に傾けることはありますが、横向きのまま車両で運ぶと故障の原因になる可能性があります。

冷蔵庫を立てた状態で積める車両か、荷室の高さも事前に確認してください。

搬入後に電源を入れるまでの時間も製品によって異なるため、自己判断ですぐに電源を入れず、取扱説明書やメーカーの案内に従いましょう。

冷蔵庫を横向きで運んでしまった場合も、対応方法をメーカーへ確認してから使用してください。

洗濯機は水抜きと輸送ボルトを確認する

洗濯機を運ぶ前には、給水ホース・洗濯槽・排水ホースに残っている水を抜く必要があります。

水抜きの手順は機種によって異なるため、取扱説明書やメーカーの公式情報を確認しながら進めましょう。

一般的には、次のような準備が必要になります。

  • 蛇口を閉める
  • 給水ホースに残った水を抜く
  • 洗濯槽に残った水を排出する
  • 排水ホースに残った水を抜く
  • 電源コードとホースをまとめて固定する
  • 外れやすい部品を取り外すか固定する
  • 本体を毛布や保護材で包む

ドラム式洗濯機の場合は、運搬中にドラムが動かないようにする輸送ボルトが必要な機種があります。

輸送ボルトを保管しているか早めに確認し、見つからない場合は、メーカーや購入した販売店へ対応方法を問い合わせましょう。

輸送ボルトの取り付け方や必要な部品は機種によって異なるため、別の製品のボルトを自己判断で使用しないでください。

また、給水ホースや排水ホースの取り外し・取り付けに不安がある場合は、運搬だけでなく設置作業も依頼できるか確認すると安心です。

関連記事:洗濯機の水抜きを自分でやる手順は?縦型・ドラム式別の方法と失敗しないポイント

運べない場合は部分依頼へ切り替える

大型家具や家電を自分で運ぶのが難しいと感じたら、その荷物だけ業者へ依頼する方法があります。

小さな段ボールや衣類は自分で運び、冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファなどだけを任せれば、すべて業者へ依頼するより費用を抑えられる場合があります。

次のような状況では、無理に運ばず部分依頼への切り替えを検討しましょう。

  • 協力者がいても安全に持ち上げられない
  • 冷蔵庫を立てた状態で車へ積めない
  • ドラム式洗濯機の輸送ボルトを用意できない
  • 家具や家電が玄関・廊下・階段を通るかわからない
  • エレベーターのない建物で階段作業が必要
  • 狭い通路や急な階段で方向転換が必要
  • 車内で荷物を固定できない
  • 取り外しや設置に専門的な作業が必要
  • 家財や建物を傷つけずに運べる自信がない

分解する場合は説明書を確認し、取り外したネジや金具を家具ごとに袋へまとめて保管しましょう。

部分依頼をする際は、運搬だけでなく、家具の分解・組み立て、家電の取り外し・設置、階段作業などが料金に含まれているか確認してください。

家財や建物を傷つけないための養生方法

家財や建物を傷つけないための養生方法

自分で引越しをする場合は、荷物を運び始める前に、家具が通る場所を養生しておきましょう。

養生とは、床・壁・ドアなどを保護し、荷物の搬出入による傷や汚れを防ぐ作業です。

家具や家電を運び始めてから養生すると、作業の途中で荷物を置く場所に困るため、搬出前に済ませておくことが大切です。

旧居だけでなく、新居の搬入経路も同じように保護しましょう。

養生が必要な場所

養生が必要なのは、家具や家電が接触しやすい場所と、重い荷物を置いたり引きずったりする可能性がある場所です。

まず旧居と新居の搬出入経路を歩き、荷物が触れそうな床・壁・建具を確認してください。

養生する場所起こりやすいこと使用する物の例
玄関の床家具の仮置きや台車で傷がつく養生シート・毛布
廊下・室内の床家具を引きずって傷がつく養生シート・毛布
フローリング・畳重い荷物で傷やへこみができる養生シート・厚手の毛布
壁や柱の角家具や家電の角が当たる段ボール・コーナーガード
ドア枠大型家具を通すときに接触する段ボール・気泡緩衝材
階段の壁・手すり荷物を持って曲がるときに擦れる毛布・気泡緩衝材
エレベーターの床・内壁台車や荷物が接触する養生シート・養生ボード
家具・家電の角壁やほかの荷物にぶつかる毛布・段ボール・気泡緩衝材

床を養生するときは、荷物を運ぶ人がつまずかないように、養生シートの端を固定します。

ただし、床材や壁紙によってはテープを貼ると変色やはがれが起きることがあります。

目立たない場所で確認し、ガムテープではなく、貼る場所に適した養生テープを使いましょう。

壁や柱の角には、折り曲げた段ボールやコーナーガードを当て、その上から養生テープで固定します。

ドア枠や階段の曲がり角など、大型家具の向きを変える場所は特に接触しやすいため、厚めに保護しておくと安心です。

家具や家電にも毛布や気泡緩衝材を巻き、角や表面が露出しないようにします。

マンションの廊下やエレベーターなどの共用部分を養生する場合は、管理会社が方法や使用資材を指定していることがあります。

自分で養生する前に、管理会社や管理人へ確認しておきましょう。

よくある失敗と回避策

自力引越しで家財や建物を傷つける原因の多くは、搬出経路の確認不足や、無理に荷物を動かすことです。

次の表を参考に、作業を始める前に対策しておきましょう。

よくある失敗主な原因回避策
家具を壁や柱へぶつけた通路の幅や曲がり角を確認していなかった家具と通路を測り、接触しそうな場所を養生する
床に引きずり傷がついた重い家具を直接動かした毛布や台車を使い、床の上を直接引きずらない
ドア枠が欠けた家具の角を保護していなかったドア枠と家具の両方を保護する
荷物を落として床を傷つけた1人で無理に持ち上げた複数人で持ち、持ち上げるタイミングを合わせる
養生シートで滑ったシートの端を固定していなかったしわを伸ばし、端が浮かないように固定する
テープで壁紙がはがれた壁紙へ直接強いテープを貼った適した養生テープを使い、目立たない場所で確認する
エレベーターを傷つけた共用部分を養生していなかった管理会社へ確認し、指定された方法で保護する
家具が通路を通らなかった家具と搬出経路を測っていなかった玄関・廊下・階段・エレベーターの寸法を事前に測る

大型家具や家電を動かす前には、本体の幅・高さ・奥行きと、搬出経路の幅・高さを測っておきましょう。

玄関や廊下を通れても、曲がり角や階段で向きを変えられない場合があります。

実際に運ぶ向きを考えながら、通路全体を確認することが大切です。

運搬中に「通らない」「重くて支えられない」と分かった場合は、無理に押したり引いたりしないでください。

荷物を安全な場所へ戻し、分解できるか確認するか、その荷物だけ業者へ依頼しましょう。

当日までに確認するチェックリスト

当日までに確認するチェックリスト

自力引越しでは、車・人・荷物・建物の準備を自分たちで管理する必要があります。

準備漏れがあると、当日に荷物を運べなかったり、レンタカーの利用時間を超えたりする可能性があります。

前日までに確認することと、当日の出発前に確認することを分けてチェックしましょう。

引越し前日までのチェックリスト

  • レンタカーの予約日時・車種・受取店舗を確認した
  • レンタカーの返却時刻と延長料金を確認した
  • 免責補償などの補償内容を確認した
  • 協力者の人数・集合時間・役割を共有した
  • 荷物が車1台に収まるか確認した
  • 旧居と新居の搬出入経路を測った
  • 冷蔵庫や洗濯機などが通路を通るか確認した
  • 管理会社へ引越し日と作業時間を連絡した
  • エレベーターや搬入口の利用方法を確認した
  • 旧居と新居の駐車場所を確認した
  • 段ボール・テープ・緩衝材を用意した
  • 養生シート・毛布・養生テープを用意した
  • 台車・ロープ・固定ベルトを用意した
  • 段ボールに中身と運び先の部屋を書いた
  • 冷蔵庫と洗濯機の取扱説明書を確認した
  • 冷蔵庫の霜取りや水抜きを指定された方法で行った
  • 洗濯機の水抜きを指定された方法で行った
  • ドラム式洗濯機の輸送ボルトを確認した
  • 貴重品や重要書類をほかの荷物と分けた
  • 当日の天気予報を確認した
  • 雨天時の防水対策や延期の判断を決めた
  • 自分で運べない荷物がないか最終確認した

引越し当日のチェックリスト

  • 動きやすい服装と滑りにくい靴を着用した
  • 軍手または滑り止め付き手袋を用意した
  • 飲み物・タオル・救急用品を用意した
  • 旧居の床・壁・ドア枠を養生した
  • 新居で使う養生資材を車へ積んだ
  • 家具や家電を毛布や緩衝材で保護した
  • 外れやすい棚板・引き出し・扉を固定した
  • 電源コードやホースを本体へ固定した
  • 重い荷物を下にして積んだ
  • 車内の左右に重量が偏っていないか確認した
  • 家具・家電・段ボールをベルトで固定した
  • 車両の積載可能な重さを超えていないか確認した
  • ドアを開けたときに荷物が崩れないか確認した
  • 忘れ物がないか各部屋・収納・ベランダを確認した
  • 旧居の電気・水道・ガスや戸締まりを確認した
  • レンタカーの返却に必要な時間を残して出発した

すべての項目を無理に自分で対応する必要はありません。

チェックの途中で、安全に運べない家具や家電が見つかった場合は、その荷物だけ業者へ依頼する方法もあります。

費用を抑えることだけを優先せず、自分と協力者が安全に作業できる状態かを最終的な判断基準にしましょう。

まとめ:自力費用と業者料金を比べて無理のない方法を選ぼう

自力引越しが費用を抑えられる現実的な手段になるのは、荷物が少なく近距離で、当日手伝ってくれる人がいる場合です。

レンタカーと梱包資材だけで済むケースでは、単身・近距離なら15,000円〜20,000円程度に収まることもあります。

大型家具が多い、長距離、手伝い人がいないといった条件が重なるほど、業者への全部または部分依頼を考えてみましょう。

自分の荷物量・距離・体力・協力者の有無を冷静に確認した上で、無理のない方法を選ぶことが、結果として時間もお金も無駄にしない判断につながりますよ。