同じマンション内の引越し費用はいくら?自力・業者の違いと手続きを解説
同じマンション内で別の部屋へ引っ越す場合、「移動距離が短いから、費用もかなり安くなるのでは?」と考える方も多いでしょう。
結論として、荷物が少なければ自力で引っ越すことで費用を抑えられますが、大型家具・家電がある場合は引越し業者へ依頼するのがおすすめ。
業者に依頼する場合、トラックでの長距離移動が不要でも、人件費や共用部分の養生などに費用がかかるため、必ずしも格安になるとは限りません。
また、同じマンション内の引っ越しでも、住所変更やライフラインの手続き、管理会社への連絡などが必要になる場合があります。
この記事では、主に次の内容を解説します。
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同じマンション内の引越し費用の相場

「トラックが不要だから安いはず」という期待と現実のギャップが最大の混乱ポイントです。
同じマンション内の引越しでも、費用は決してゼロにはなりません。
移動距離がほぼゼロであっても、作業員の手間や共用部の養生には確実にコストが発生します。
荷物の量・間取り別の費用相場
同じマンション内の引越しでも、荷物の量によって費用は大きく変わります。
距離がゼロでも人件費は発生するため、通常の引越しより大幅に安くなるわけではありません。
以下は、荷物量・間取り別の費用相場の目安です。
| 間取り・荷物量の目安 | 費用相場(目安) | 作業員数の目安 |
|---|---|---|
| 単身・荷物少なめ(1R〜1K) | 15,000円〜35,000円 | 1〜2名 |
| 1LDK程度 | 30,000円〜60,000円 | 2名 |
| 2LDK程度 | 50,000円〜90,000円 | 2〜3名 |
| 3LDK以上 | 80,000円〜150,000円以上 | 3〜4名 |
これはあくまで目安であり、荷物量・作業員数・養生範囲・建物条件などによって大きく異なるため、複数社から見積もりを取って確認しましょう。
「単身だから1万円以下で済む」という期待は、残念ながら現実とかけ離れていることがほとんどです。
作業員が2名で3時間かかる場合、人件費だけで相応の金額になります。
移動距離がゼロでも、「人が動く時間」は変わりません。
同じマンション内の引越し費用を複数社で比較してみる
上の相場はあくまで目安です。同じマンション内の引越しでも、業者によって料金は大きく変わります。
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料金の内訳:人件費・養生費など「見えないコスト」の正体
「なぜこんなに高いのか」という疑問の答えは、料金の内訳を見れば明確になります。
同じマンション内の引越しでも、以下のコストは必ず発生します。
- 人件費:必要な作業員数や作業時間などによって変わります。
- 養生費:共用廊下・エレベーター内壁・エントランスを傷つけないよう、毛布やシートで保護する作業です。
マンションの管理規約で義務付けられているケースも多く、省略できません。
業者によっては以下の料金が別途請求されます
- 梱包資材費:ダンボール・テープ・緩衝材などの費用
- エレベーター使用料:管理組合への申請や、養生のための追加費用が発生する場合があります
- 出張費・車両費:近距離でも車両の手配コストはかかります。
これらを合計すると、「移動距離ゼロ」であっても、通常の近距離引越しと大きく変わらない金額になることが多いのです。
料金の大部分を占めるのは「人が動く時間」と「建物を守る養生」。
この2点を理解しておくだけで、見積もり書を受け取ったときの驚きが、納得に変わります。
時期や曜日による料金の変動
同じマンション内の引越しでも、時期と曜日の選び方で費用は大きく変わります。
繁忙期と閑散期では、同じ作業内容でも料金が1.5〜2倍近く異なることがあります。
【料金が上がりやすい時期・曜日】
- 3月〜4月(引越し繁忙期)
- 土曜・日曜・祝日
- 月末・月初(契約更新が集中するタイミング)
【料金が下がりやすい時期・曜日】
- 5月〜2月の平日(特に6〜8月の夏場以外)
- 火曜〜木曜の午後
- 月の中旬
たとえば、3月末の土曜日に依頼した場合と、6月の平日に依頼した場合では、同じ作業内容でも数万円の差が出ることがあります。
同じマンション内の引越しは「いつでもできる」という柔軟性があるぶん、時期の調整が費用削減につながります。
仕事の都合がつくなら、平日の閑散期を狙うだけで、費用を大きく抑えられる可能性があります。
業者に依頼するか自分でやるか
「業者に頼むか、自分で運ぶか」
この判断は「荷物の量」「体力」「リスクへの許容度」の3つで決まります。
業者に依頼する場合
- 養生・梱包・搬出・搬入をすべて任せられる
- 費用は発生するが、時間と体力を節約できる
- 大型家具・家電がある場合は特に安心
自分で行う場合
- 費用を大幅に抑えられる(台車レンタル代程度で済む場合も)
- 台車の確保・養生材の準備・エレベーターの予約が必要
- 共用部を傷つけた場合の責任は自分が負う
- 荷物が少なく、体力に自信がある場合に向いている
注意したいのは、「自分でやれば無料」ではないという点です。
台車のレンタル費用、養生材の購入費、エレベーターの予約手続きなど、手間とコストは確実に発生します。
また、共用部を傷つけた場合の修繕費は自己負担になるリスクもあります。
荷物が1LDK以上ある場合や、大型家具・家電が含まれる場合は、業者への依頼を考える必要があります。
「安く済ませたい」という気持ちは当然ですが、リスクとのバランスで判断しましょう。
同じマンション内で引越しする方法

「同じマンションの別の部屋に移りたい」と思い立っても、すぐに業者を探したり荷造りを始めたりするのはやめましょう。
まず確認すべきことは、空室の有無、管理規約による制限、そして退去・売却のタイミング。
この3点を最初に押さえておかないと、計画が途中で根本から変わることになります。
空室があるかどうかを確認する
最初にやることは、希望の部屋が空いているかどうかの確認です。
階数・間取り・方角など、希望する条件を整理したうえで、管理会社または大家さんに直接問い合わせましょう。
実は、SUUMOやHOME’Sといった一般の募集サイトに掲載されていない空室が存在することがあります。
管理会社が「次の入居者を探す前に、既存の住民に声をかけたい」と考えているケースもあるため、サイトで見つからなかったからといってあきらめるのは早いです。
問い合わせの際は、「現在の部屋に住んでいる入居者として、同じマンション内の別の部屋への移転を希望している」と明確に伝えることが大切。
既存の入居者からの相談として受け取ってもらえると、話がスムーズに進みやすくなります。
規約や契約内容で制限される場合がある
空室があったとしても、すぐに契約できるとは限りません。
マンションによっては、同一人物が同じ建物内で複数の部屋を同時に契約することを禁じている規約が存在します。
これは投機的な部屋の抑え込みを防ぐための規定ですが、住み替えを目的とする場合でも適用されることがあります。
UR都市機構(旧・都市再生機構)などの公的住宅では、一般的な賃貸とは手続きの流れが異なる場合があります。
「できると思っていたのにできなかった」という事態を防ぐために、この確認は計画の一番最初に行うべきです。
賃貸の場合:退去予告期間を考慮して早めに相談する
賃貸での同じマンション内引越しで、最も見落とされがちなのが「退去予告期間」の問題です。
多くの賃貸契約では、退去の1〜2ヶ月前に管理会社へ通知する義務があります。
この予告を出す前に新しい部屋の契約が決まってしまうと、旧居の家賃と新居の家賃を同時に支払う「二重払い」の期間が発生します。
たとえば、退去予告期間が2ヶ月の契約で、新居の入居日が1ヶ月後に決まった場合、残り1ヶ月分の旧居家賃が余分にかかります。
家賃が8万円なら、それだけで8万円の余分な出費です。
こうした事態を避けるには、「新しい部屋に移りたい」という意向を管理会社に早めに伝え、退去日と入居日の調整を一緒に進めてもらうことが得策です。
同じ管理会社が両方の部屋を管理しているなら、融通が利く場合もあります。
分譲の場合:同じマンション内に空き部屋があることを確認する
分譲マンションでの住み替えは、賃貸とは確認先が異なります。
まず、同じマンション内で売り出し中の部屋が存在するかどうかを、不動産会社または管理組合に問い合わせましょう。
分譲の場合、各部屋の所有者が個別に売却を決めるため、希望の条件(広さ・階数・方角など)に合う部屋がちょうど売り出されているとは限りません。
タイミングが合わなければ、希望の部屋が出るまで待つ必要があります。
「いつ頃、どんな部屋が出やすいか」という情報は、そのマンションの取引実績を持つ不動産会社が把握していることが多いため、早めに相談しておくと動きやすくなります。
同じマンション内の引越し2パターン

同じマンション内での引越しは、賃貸と分譲で手続きも費用も大きく異なります。
「どちらのケースか」によって、この先に必要な行動がまったく変わってきます。
賃貸から同じマンション内の別の部屋へ移る場合
賃貸での同じマンション内引越しは、コストをどこまで抑えられるかが最大のテーマです。
「同じ建物内なのだから、費用も手続きも簡単なはず」と思いがちですが、実際には新しい部屋の契約に伴う敷金・礼金・仲介手数料が発生する場合があります。
引越し費用だけでなく、こうした初期費用も含めた総コストを見積もることが重要です。
また、現在の部屋の退去と新しい部屋への入居のタイミングをどう合わせるかも、賃貸特有の課題。
退去予告の期間(多くの契約で1〜2ヶ月前)と新居の入居可能日がずれると、家賃の二重払いが発生してしまいます。
管理会社との交渉次第で初期費用が変わる可能性もあるため、早めに動いて選択肢を広げておくことがおすすめです。
分譲マンションで同じマンション内に住み替える場合
分譲マンションでの同じマンション内住み替えは、売却と購入を同時に進める資産管理がテーマになります。
賃貸とは課題の性質がまったく異なります。
現在の部屋を売りながら、新しい部屋を買うという手順では、住宅ローンの残債と新たな購入ローンを同時に抱える「ダブルローン」のリスクが生じる可能性があります。
売却と購入のタイミングをどう設計するかが、重要ポイント。
さらに、管理組合への届出や管理費・修繕積立金の切り替えなど、賃貸にはない手続きも発生します。
「同じマンション内だから楽だろう」という感覚は、分譲の場合には特に禁物です
同じマンションの引越しで費用を抑える4つの方法

費用を抑えるための方法は、順番に実践することで効果が積み重なります。
以下の4つを、計画の早い段階から意識してください。
① 複数の業者から相見積もりを取る
最低3社から見積もりを取ることで、料金の相場感をつかめます。
同じマンション内の引越しでも、業者によって料金は大きく異なります。
1社だけの見積もりをうのみにしないことが、費用削減の基本です。
同じマンション内の引越し費用を複数社で比較してみる
上の相場はあくまで目安です。同じマンション内の引越しでも、業者によって料金は大きく変わります。
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気に入った業者がなければ、契約する必要はないので、まずは気軽に見積もりをチェックしてみてください。
② 近距離専用プランを活用する
大手引越し業者の多くは、単身・少量向けの近距離プランを用意しています。
通常の引越しプランより割安に設定されていることが多く、同じマンション内の引越しにも適用できる場合があります。
見積もり時に「近距離プランはありますか」と確認してみましょう。
③ 荷物を事前に処分・減らす
引越し前に不用品を処分することで、作業員の人数や作業時間を減らせます。
荷物が減れば、それだけ人件費も下がります。
フリマアプリや不用品回収サービスを活用して、荷物を最小限にしてから見積もりを取るのが理想的です。
④ 自分でできる作業を分担する
梱包作業を自分で済ませておくことで、業者の作業時間を短縮できます。
「梱包なし・搬出搬入のみ」で依頼すると、費用が下がるケースがあります。
業者に依頼する範囲を明確にして、見積もり時に伝えましょう。
同じマンション内で引越すときの注意点

同じマンション内の引越しは、通常の引越しとは異なる特殊な作業環境がともないます。
業者選びと事前の段取りを丁寧に行うことが重要です。
管理会社・大家さんへの事前連絡を忘れずに
業者を手配する前に、まず管理会社か大家さんへの連絡を済ませましょう。
引越し日時・搬出入の経路・エレベーターの使用予定を伝え、必要な許可を取っておきましょう。
マンションによっては、引越し作業の事前申請が管理規約で定められている場合があります。
無断で作業を始めると規約違反となり、後から管理組合とのトラブルに発展することも。
業者の手配と並行して動くのではなく、管理会社への確認を先に済ませてから業者探しに入ると、作業条件(養生の範囲・エレベーターの使用可能時間など)を業者に正確に伝えられます。
同じマンション内引越しで業者を選ぶ際に確認する
料金の安さだけで業者を選ぶのは危険です。
同じマンション内の引越しで特に重要なのは、共用部の養生に対応できる業者かどうかという点です。
確認すべき項目は以下の4つです。
| 確認項目 | 確認のポイント | 見落とした場合のリスク |
|---|---|---|
| 養生の実績と対応力 | 廊下・エレベーター・エントランスなど共用部の養生を適切に行えるか | 壁や床を傷つけた際の修繕費用を請求される |
| 近距離専用プランの有無 | 近距離・少量向けの専用プランがあるか | 通常プランが適用され、割高な料金になる |
| 作業員の人数 | 荷物量に対して適切な人数が配置されるか | 作業時間が延び、追加料金が発生する |
| 保険の内容 | 家具や共用部を傷つけた場合の補償範囲はどこまでか | 損傷が発生しても補償が受けられない |
「養生はどの範囲まで対応していますか?」と直接聞いてみることが、業者の対応力を見極める一番の近道です。
おすすめの業者プランの例
近距離・少量向けのプランを持つ業者として、以下の3社が参考になります。
| 業者・プラン名 | 特徴 |
|---|---|
| アートセッティングデリバリー「わたしの引越」 | 単身や少量の荷物に対応した小口引越しプラン。荷物量に応じた柔軟な対応が特徴。 |
| 日本通運「単身パック当日便」 | 荷物が少なく近距離の引越しに特化したプラン。作業員2名・2tトラック4時間チャーターのサービスで、料金は個別見積もり。 |
| アート引越センター(梱包から搬入まで一括対応のプランあり) | 梱包・荷ほどきをすべて任せたい場合に向いている。プラン名称や内容は変更されることがあるため、見積もり時に確認を。 |
いずれも近距離・少量向けの設計になっていますが、同じマンション内の引越しへの対応可否や養生の範囲は業者によって異なります。
見積もり時に「同じマンション内の引越しです」と明示した上で、対応内容を確認するようにしましょう。
共用部分の養生と搬入・搬出経路の確認をする
同じマンション内の引越しで見落としがちなのが、共用部分の養生です。
廊下・エレベーター・エントランスの養生は、多くのマンションで管理規約により義務付けられています。
養生が不十分なまま作業を進めると、壁や床に傷がついた際の修繕費用を自己負担することになります。
業者と事前に「どの範囲を養生するか」「養生材は業者が用意するか」を確認しておくことで、当日のトラブルを防げます。
搬入・搬出経路についても、事前に確認しておくべき点があります。
- 旧居から新居までの廊下の幅と曲がり角の有無
- エレベーターの内寸(大型家具が入るかどうか)
- 非常階段の使用可否(エレベーターが使えない場合の代替経路)
- 経路の状況を業者に正確に伝えておくと、当日の作業がスムーズに
- エレベーターの使用時間とルールの確認
引越し作業でエレベーターを占有する場合、管理組合の事前許可が必要なケースがあります。
トラックの駐車場所を確保する
「同じマンション内だからトラックは不要」と思いがちですが、荷物量によっては車両が必要になる場合があります。
事前に駐車場所を確保しておかないと、当日に業者が困ることになります。
確認しておくべき内容は以下のとおりです。
マンションの駐車場が使えるか:管理会社に一時駐車の許可を取りましょう。スペースのサイズ(トラックが入れるかどうか)も合わせて確認が必要です。
近隣の一時駐車スペース:マンション駐車場が使えない場合、近隣のコインパーキングや路上の一時停車が可能な場所を事前に調べておくと安心です。
搬出入口までの距離:駐車場所からエントランスまでの距離が遠いと、作業時間と費用に影響します。
自分で引越しを行う場合のチェックリスト

自力で行う場合は、「準備不足による当日のトラブル」が最大のリスクです。
業者に頼まない分、養生・台車・エレベーターの手配をすべて自分で行う必要があります。
特に養生は、マンションの管理規約で義務付けられているケースが多く、怠ると管理組合から指摘を受けることも。
以下のチェックリストを当日までに確認してください。
【事前準備】
- 管理会社・管理組合への引越し日時の連絡と許可取得
- エレベーターの使用時間帯の予約(管理組合への申請)
- 台車の確保(マンション備え付けの台車がある場合は使用可否を確認)
- 養生材(毛布・段ボール・養生テープ)の準備
- 廊下・エレベーター内の養生方法の確認
【梱包・搬出の計画】
- 荷物の梱包完了(大型家具・家電は最後に搬出できるよう配置)
- 搬出順序の決定(新居で最初に必要なものを最後に積む)
- 搬入後の家具配置の事前確認(新居の間取り図に書き込んでおくと便利)
【当日の確認】
- 養生の設置(廊下・エレベーター・エントランス)
- 旧居の傷・汚れの確認(搬出前に写真撮影)
- 搬入完了後の養生撤去と共用部の清掃
- 旧居の鍵・設備の最終確認
台車は重い荷物の移動に欠かせません。
マンション備え付けのものがない場合は、ホームセンターでレンタルするか、引越し用の台車を事前に購入しておくと安心です。
同じマンション内の引越し当日の流れ
引越し当日は、段取りの良し悪しで作業時間と近隣への影響が大きく変わります。
業者に依頼する場合と自分で行う場合、それぞれの流れを確認しておきましょう。
業者に依頼する場合のステップ

STEP 1|業者到着前に養生の準備を確認する
業者が到着する前に、管理会社への連絡・エレベーターの使用予約・駐車場所の確保が済んでいることを確認しましょう。
業者が来てから「許可が取れていない」と発覚すると、作業開始が大幅に遅れます。
STEP 2|業者と作業内容・養生範囲を確認する
作業開始前に、廊下・エレベーター・エントランスのどの範囲を養生するか、養生材は業者が用意するかを口頭で確認します。
搬出入の経路(廊下の幅・エレベーターの内寸・非常階段の使用可否)も伝えておくとスムーズです。
STEP 3|旧居の搬出前に写真を撮る
荷物を運び出す前に、旧居の壁・床・建具の状態を写真で記録しておきます。
退去時の原状回復トラブルを防ぐための重要な証拠になります。
STEP 4|搬出・搬入作業
業者の指示に従い、旧居からの搬出と新居への搬入を進めます。
同じマンション内では旧居と新居の両方に立ち合いが必要になるため、可能であれば2人で対応できると作業がスムーズです。
STEP 5|搬入完了後に養生を撤去・共用部を清掃する
作業が終わったら、廊下・エレベーター・エントランスの養生材を撤去し、共用部に汚れや傷が生じていないかを確認しましょう。
問題があれば業者と確認してその場で記録しておきましょう。
STEP 6|旧居の最終確認と鍵の返却
荷物がすべて運び出されたことを確認したうえで、旧居の設備(水道・ガス・窓の施錠)を点検しましょう。
退去立会いは引越し当日、荷物を運び出した後に管理会社の担当者と部屋の状態を確認してください。
立会い完了後に鍵(スペアキーを含む)を返却するのが一般的な流れです。
自分で行う場合のステップ

STEP 1|養生の設置
作業開始前に、廊下・エレベーター・エントランスを毛布や養生シートで保護します。
管理規約で養生が義務付けられているマンションが多いため、省略は厳禁です。
STEP 2|旧居の搬出前に写真を撮る
業者に依頼する場合と同様に、搬出前に旧居の状態を写真で記録しておきます。
STEP 3|小物・ダンボールから順に搬出する
台車を使って、ダンボールなど小さな荷物から先に運びます。
大型家具・家電は最後に搬出できるよう、旧居での配置を事前に計画しておくと効率的です。
STEP 4|大型家具・家電の搬出・搬入
冷蔵庫・洗濯機・ベッドなどの大型品は、エレベーターの内寸に収まるかを事前に確認したうえで運びます。
無理に運ぼうとすると共用部を傷つけるリスクがあります。不安な場合は大型品だけ業者に依頼する方法も検討してください。
STEP 5|新居への搬入と家具の配置
新居に運び入れながら、事前に決めた家具配置に合わせて配置します。
後から動かすと床を傷つけるリスクがあるため、最初の配置をできるだけ正確に行いましょう。
STEP 6|養生の撤去と共用部の清掃
すべての搬入が終わったら、養生材を撤去し、廊下・エレベーター内を清掃します。
作業中に汚れや傷が生じた場合は、管理会社に早めに連絡してください。
STEP 7|旧居の最終確認と鍵の返却
業者依頼の場合と同様に、旧居の設備を確認し、退去立会いのタイミングで鍵を返却します。
【賃貸マンション編】引越し手続きのポイント

同じマンション内の別の部屋へ引っ越す場合でも、賃貸では現在の部屋の解約と、新しい部屋の契約が必要になるのが基本です。
まずは管理会社へ「同じマンション内の別住戸へ移りたい」と伝え、空室状況や契約条件をチェックしましょう。
管理会社へ空室状況と契約条件を確認する
希望する部屋に空きがあるか、いつから入居できるかを管理会社へ確認します。
同じマンション内でも、別の部屋へ移る場合は新たな賃貸契約として扱われることが一般的です。
そのため、現在の部屋からそのまま契約内容だけを変更できるとは限りません。まずは管理会社へ相談し、必要な手続きと費用を確認しておきましょう。
敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用を確認する
同じマンション内の引越しでも、新しい部屋の契約時に敷金・礼金・仲介手数料などが改めて発生する場合があります。
費用の扱いは物件や管理会社によって異なるため、
- 敷金・礼金は再度必要か
- 仲介手数料は発生するか
- そのほか契約時に必要な費用はあるか
を事前に確認しておくと安心です。
「同じマンションだから初期費用も安くなる」とは限らないため、契約前に総額を確認しておきましょう。
退去日と新しい部屋の入居日を調整する
現在の部屋には、契約で定められた退去予告期間があります。
新しい部屋への入居日だけを先に決めると、現在の部屋との家賃が重複する可能性があるため注意が必要です。
管理会社へ以下を確認しながら日程を調整しましょう。
- 退去は何日前までに伝える必要があるか
- 新しい部屋にはいつから入居できるか
- 旧居と新居の契約期間がどの程度重なるか
同じマンション内であれば移動自体は短時間で済みやすいため、退去日と入居日を近づけられると余計な家賃負担を抑えやすくなります。
【分譲マンション編】引越し手続きのポイント

分譲マンションで同じ建物内の別の部屋へ移る場合は、引越し作業だけでなく、現在の部屋の売却と新しい部屋の購入手続きが必要になります。
賃貸よりも手続きが複雑になるため、売却・購入・引越しのタイミングを早めに整理しておくことが重要です。
現在の部屋の売却と新しい部屋の購入を進める
まず、現在の部屋をどのように売却し、新しい部屋をいつ購入するかを検討します。
同じマンション内の住み替えであっても、所有する部屋そのものが変わるため、通常の不動産売買と同様の手続きが必要です。
現在の部屋の売却時期と、新しい部屋の購入・入居時期が大きくずれないよう、不動産会社と相談しながら進めましょう。
住宅ローンが残っている場合は資金計画を確認する
現在の部屋に住宅ローンが残っている場合は、売却代金で残債を返済できるか、新しい部屋の購入資金をどう準備するかを確認する必要があります。
売却と購入のタイミングによっては、一時的に現在の住宅ローンと新しい住宅ローンの支払いが重なる可能性もあります。
新しい部屋の購入を決める前に、不動産会社や金融機関へ相談し、資金計画を整理しておきましょう。
管理組合・管理会社へ引越し方法を確認する
分譲マンションでも、引越し作業について管理組合や管理会社への事前申請が必要な場合があります。
特に、
- 引越し可能な日時
- エレベーターの使用ルール
- 共用部の養生
- 引越し業者の搬入・搬出方法
などはマンションごとに異なります。
同じ建物内の移動だからと自己判断せず、事前に管理規約や管理会社の案内をチェックしましょう。
同じマンション内の引越しでよくある質問

同じマンション内の引越しは事例が少ないだけに、「自分の場合はどうなるの?」という細かい疑問が次々と出てきます。
ここでは、実際によく検索される疑問に絞って答えます。
Q. 同じマンション内で引っ越すのは良くない?
A. 同じマンション内で引っ越すこと自体に、特に問題はありません。
現在のマンションの立地や住環境が気に入っていて、「もう少し広い部屋に住みたい」「階数や間取りを変えたい」といった理由で、同じ建物内の別の部屋へ移るケースもあります。
ただし、同じマンション内でも別の住戸への引越しになるため、以下の点には注意が必要です。
- 賃貸の場合は、現在の部屋の解約と新しい部屋の契約が必要になる
- 敷金・礼金などの初期費用が改めて発生する場合がある
- 管理会社や管理組合への事前連絡が必要になる
- エレベーターの使用や共用部の養生など、引越し時のルールを確認する必要がある
Q. 同じマンション内の引越しでも、住所変更の手続きは必要ですか?
A. 必要です。
部屋番号が変わる以上、住民票の住所も変わります。
引越し後14日以内に、同じ市区町村の役所へ「転居届」を提出してください。
同じ建物内だからといって省略できる手続きではありません。
Q. 引越し費用は通常の引越しより安くなりますか?
A. 大幅には安くなりません。
移動距離がほぼゼロでも、作業員の人件費・共用廊下やエレベーターの養生費・梱包資材費は通常通り発生します。
単身・荷物少なめであれば費用を抑えやすいですが、「トラックが不要だから格安になる」という期待は、まず手放しておいたほうがいいでしょう。
Q. 賃貸で同じマンション内に移る場合、敷金・礼金は免除してもらえますか?
A. 原則として発生します。
ただし、同じ管理会社が管理する物件であれば、交渉によって減額・免除になるケースもゼロではありません。
「必ず免除される」とは言えませんが、相談する価値はあるでしょう。
鍵交換費用・火災保険料・保証会社費用なども別途かかるため、初期費用の全項目を事前に確認しておくことが大切です。
Q. 管理会社や大家さんへの連絡は、いつするのがベストですか?
A. 引越し業者を手配するより前に連絡するのが正解です。
多くの賃貸契約では退去の1〜2ヶ月前の予告が必要なため、動き出しが遅れると家賃の二重払いが発生します。
また、引越し当日の作業についても、日時の連絡と必要な許可取りを事前に済ませておかないと規約違反になる場合があります。
Q. エレベーターは引越し作業中に自由に使えますか?
A. 自由には使えません。
マンションによっては、引越し時のエレベーター利用に予約や許可が必要な場合があります。
使用可能な時間帯・養生の要否・予約方法を、作業日より前に管理会社へ確認してください。
当日ぶっつけ本番で動こうとすると、他の住民とのトラブルに発展することもあります。
Q. 自分で荷物を運ぶ場合、養生はしなくていいですか?
A. 養生は省略できません。
廊下・エレベーター・エントランスの養生は、管理規約で義務付けられているマンションが多くあります。
業者に依頼しない場合でも、養生材の準備と適切な施工は自分で行う必要があります。
台車の確保・エレベーターの予約とあわせて、事前に段取りを組んでおきましょう。
Q. 分譲マンションで同じ建物内に住み替える場合、管理組合への届出は必要ですか?
A. 必要な場合があります。
住み替えの届出に加え、管理費・修繕積立金の精算と新居分の支払い開始手続き、駐車場・駐輪場の契約変更も管理組合へ届け出る必要があります。
売買契約の締結後、早めに管理組合へ確認を取るのが安心です。
まとめ:同じマンション内の引越しは、早めの段取りが成功の鍵
同じマンション内の引越しは「近いから簡単」ではありません。
人件費・養生費・初期費用など、通常の引越しと変わらないコストが発生します。
賃貸なら退去予告のタイミング、分譲なら売却・購入の資金計画が最大の課題です。
業者選びは必ず複数社を比較し、養生対応や保険内容まで確認しましょう。
早めに動くほど選択肢が広がり、費用も抑えやすくなります。